(1) 不動産仲介業者はこんな会社です。
良い物件へ移転するには、情報を持っている業者が必要です。 また数多くある要望を調整してもらえる人も必要です。やっぱり不動産仲介業者は重要なのです。
支払いする仲介手数料は1ヶ月の賃料が業界の基準のようです。仲介業者は更にビル側から1ヶ月の賃料をもらいます。中にはお客様からの仲介手数料をもらわないで、ビルからの仲介手数料だけをもらう業者もあるようです。どちらが良いかは一概に言えませんが、その時の状況に合った業者を選定してください。
(2) 不動産業者の見分け方
不動産業者を特徴で大きく分けると、3つのタイプに分類できます。
【タイプ−A】 オフィス仲介専門の不動産会社で、物件情報を豊富にもっています。
【タイプ−B】 コンサルタント系の不動産会社で、ビルとの交渉に強みを発揮します。
【タイプ−C】 例外もありますが、仲介も売買もという不動産屋や地元の不動産屋は、
オフィス仲介においてはお勧めできません。
事務所の移転までに時間があるなら【タイプ−B】がお勧めです。ファシリティマネジメントの観点から事務所を捉え、社外、社内の利害関係者との調整を図り、賃料や入居条件の要求を満たしてもらえます。タイプ−Aの業者でもしっかりコンサルタントをしてくれる会社もありますが、担当者の個人差が出やすいので気を付けてください。
一般的には最新情報も含め豊富に情報をもっている【タイプ−A】の業者が良いでしょう。一般に公表されている空き情報は、不動産業者によって大きくは変わらないようです。中にはその業者しか持っていない情報もあります。ここで気を付けていただきたいのが、不動産業者、担当者によってビルとの入居条件が異なることがあります。業者が大手だからとか、小さいからとかはあまり関係ありません。その会社の方針や担当者の意欲、能力によって差が生じるのが賃貸オフィスの仲介です。まずは担当者との会話の中で、どこまで責任をもって、最後まで一生懸命にやってくれるのかをしっかり見極めましょう。
【タイプ−C】の場合、その多くが専門性に欠けている業者のようです。メリットは非常に少ないと思います。中には例外もあり、地域密着型で売買も仲介もしており、ビルのリノベーションや不動産ファンドをトータル的にサポートしている不動産会社もあります。
この他のタイプとしては、内装や引越しのプロジェクト代行などとオフィス仲介を絡めた会社も増えてきております。引越業務をトータル的に軽減したいのであればお勧めいたします。
(3) ビルオーナーのここはチェック。
ビルオーナーの財務状況を把握しておきましょう。
賃貸借契約では、賃料1年程度の保証金をビルオーナーに預けます。もしビルオーナー会社が倒産したら保証金は戻ってこない可能性が高いといえます。必ずビルオーナーの与信審査を実施してください。また定期的な審査も忘れずに。
ビル指定工事と内装制限はイニシャルコストのポイントです。
賃貸借契約書に記載がある指定業者とは、一般にビルを維持保全するために不特定多数の業者にビルをいじらせないための内容になっております。指定にされているケースが多いのは消防設備、空調設備、電気設備などです。
最近では大手ビルオーナー会社のほとんどが、躯体に触れる内装工事も含め指定業者にしています。中には引越までも指定にしているビルもありました。指定業者の場合、ゼネコンが頭に立って全体統括します。下にはサブコンや工務店が入り、商流が長くなっています。対応にも時間がかかり、金額も高い傾向にあるようです。現状回復でも同様のことが言えますので、金額の査定はしっかりしてください。
またビルにはそれぞれ内装の制限があります。一般的な表面の内装は不燃認定程度で済みますが、サーバー室の空調設備や床荷重などの見た目にはわかりにくい問題については、後々発覚することが多く、コストが上がる大きな要因になっています。
消防法上の内装制限も同様に考えてください。想定外のコストを掛けないためには、契約前からオフィスレイアウト、内装をしっかり検討しておくことお勧めします。
オフィス運用コストはビルオーナーとしっかり調整しておきましょう。
賃貸オフィスの賃料交渉をしても共益費や空調費などを交渉することは余りないようです。運用コストとして意外に大きいのが共益費や空調費などで、オフィス運用ルールによってコストへダイレクトに反映してきます。
フロアで一括管理の空調では深夜までの残業が多いと大幅なコスト増につながります。個別空調であれば残業が多い部署を固めて、個別に空調をかけておけばフロア一括空調より安く上がります。
このような対処方法がない場合は空調費の交渉を契約前にしっかりしておきましょう。ビルオーナーとの調整には運用面を把握して、コストまで落とし込んだ状態で挑むと良いでしょう。
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